7:50ホテルを出発し、ローマ市内観光へ。
8:15「ヴァチカン博物館」の、個人入場用の列に並びます。
団体入口は、8:45までに中に入らないと例え後ろに同じツアーの人たちが残っていようとも
そこで切られてしまうそうで、今回は、今団体用の列に並んでも8:45までにゲートをくぐれないとの判断から
個人用の列に並ぶことになりました。
早い時間に中に入るために、朝6時頃から並ぶ人たちもいるそうです。
入口が見えないほど離れた所で、ヴァチカンの城壁に沿って並び始め、しかも開場まで60分もあるのに
私たちの後ろはどんどん列が長くなっていきます。
朝から日差しが強く、すでにグッタリ…
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9:15頃、やっと博物館に入ることができました。撮影はできますが、フラッシュはダメです。
中も当然たくさんの人、人、人…。
博物館の中庭に出ました。そこには松ぼっくりのオブジェ、金色の球体のオブジェなどがあります。
この球体は現代になって造られ、外側の球は世界を現わし、中の球はヴァチカン市国を現わしているらしいですよ。
遠くには大聖堂の屋根も見えています。
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そして詰め込みツアーの私たちは、ローマ時代の彫刻が並ぶ廊下を抜け、駆け足で博物館内を進みます。
異教の神の像や豪華な装飾の天井、ラピスラズリを使った床のモザイク、美しいステンドグラス、
大きな絵などをざっと見ながら進んでいきます。
もう少しゆっくりと見ていたかった…立ち止まって写真を撮る余裕もなかなかありません。
ちなみに154番の写真、とある回廊の天井一面を飾るものです。彫刻のように見えますが、実はこれは平面に描かれた絵なんです。
立体的に見えるように描かれただまし絵なんだそうですよ。よくできてますね。ダマされるところでした。
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そして博物館から繋がる「システィーナ礼拝堂」へ。こちらは撮影禁止。私語も厳禁。
ここは、ミケランジェロの天井画と、祭壇画「最後の審判」のあるところです。
人波に流されながら小さな入口から礼拝堂へはいると、さほど広くはない空間に出ます。
ふと振り向くと、入口の上、手が届きそうな高さにあの「最後の審判」が描かれていました。
ラピスラズリをふんだんに使った青い色がとても鮮やかです。
そして天井には、天地創造から人類再生まで9つの場面で構成される天井画が描かれています。
有名なのは「アダムの創造」かな。ここでしばしの鑑賞タイム。
美術の教科書で見たような絵の本物が、今、目の前(と言うより上)にあるんだなーと…
しばらく口を開けたまま見入っていました。それにしても首が痛い(上を向きすぎ)。
アダムの創造がこんな真上にあったとは。描くのも大変だったろうに。
人の波をかき分け、2重のらせん階段を下りて博物館の外へ。
このらせん階段は、上る人と下る人が別々の階段を通るようになっています。
次の見学場所は「システィーナ礼拝堂」だったんですが、教皇がイタリア大統領の所へお出かけ中ってことで
警備上の理由から一時閉鎖になって入れませんでした。礼拝堂は後回し。
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博物館を出て「トレヴィの泉」へ。
バロック期の彫刻がとても美しい「トレヴィの泉」。古代ローマの水道を復活させた教皇、ニコラウス5世の
偉業を誇示するために造られたとか。
迫力のある彫刻がズラリ。とても大きいです。大きすぎて写らない^^;そして人が多いったら。
この泉は元々水道だったと言うだけに水がとてもきれいです。ここの水は美味しいらしいですよ。
ここでお約束どおりにコイン投げ。コインを右手に持ち、左肩越しに投げます。
(1枚…またローマに来られますように。2枚…好きな人と結ばれますように。
3枚…嫌いな人と別れられますように。だそうだ。)
私と相方が投げたのは50円玉(笑)。前にも書いたように、イタリアでは公衆トイレを使うのにチップが必要なので
少ないユーロ小銭を投げる余裕がなかったんですよ。
果たして御利益があるかどうか(笑)
プチフリータイム中にジェラートを買い、泉を眺めながら少々の休憩。
(NAKATAという名前のジェラートがあったんですが、何味なんでしょうな。)
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このあとローマの三越へ連れて行かれるんですが、こういったところで買い物をしない私たちは外へ。
カラフルな(ジュースの色が危険なほどカラフル…)屋台の前を通り、「共和国広場」を見に行ってみました。
広場の中央には1901年に完成した「ナイアディの噴水」があり、その向こうには「サンタ・マリア・デリ・アンジェリ教会」が見えます。
16世紀半ばにミケランジェロによって設計された教会です。その外壁は遺跡を利用したんだそうです。
広場を囲むように立つ壁が曲線の建物も、遺跡を利用したものだそうです。今も普通に使っているんですよ。
中にはたくさんのお店が入っているようです。
もっと見たかったんですが、焦げるような日差しに阻まれ退却。
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そして昼食のレストランへ。メニューはボンゴレスパゲティ、ピザ・カプリチョーザ、フルーツ。
アサリがシジミと見まごうばかりの大きさでしたが、なかなか美味。
かまどで焼き上げたピザは、薄くてパリパリの生地がとっても香ばしくて美味しかったです。
ピザを食べたのはここだけ。もっと食べたかったなぁ。
昼だけれど当然のようにワインをボトルでいただきました。暑い日中はキリリと冷えた白ワインがぴったり。
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お次は「コロッセオ」へ。AD80年頃に完成した円形闘技場。映画「グラディエーター」の舞台となった所ですね。
猛獣と剣闘士、また剣闘士同士の戦いが行われた大きな闘技場です。当時の皇帝やローマ市民は残酷な催しごとがお好みだったようで…
そんな過去はあるけれど、連続アーチが美しい建造物でした。今回は中に入らず。隙間から中を伺います。
よく見るコロッセオの写真は、私が撮った写真の左側から撮ったものが多いようです。そっちに回ってみればよかった。悔っ。
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コロッセオのすぐ横には「コンスタンティヌスの凱旋門」が立っています。高さ28m、幅25.7mの壮大な門。
315年、マクセンティウス帝に勝利した記念に造られたそうな。
表面に施されたレリーフがお見事。歴代皇帝の建造物から剥ぎ取ったものと言われているそうです。
凱旋門とコロッセオの近くには「フォロ・ロマーノ」が続いています。今回はその見学はナシ。次回のお楽しみにしよう(と、泉に願ってみる)。
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そして次に向かったのは「サンタ・マリア・イン・コスメディン教会」にある「真実の口」。
映画「ローマの休日」で一躍有名になったアレです。
一応道路とは柵で仕切られているけれど、教会の軒先に設置されているんですね。風が強い日には雨も当たるでしょう。
そこでお行儀よく列を作って順番に撮影会。次々に前に立つので真実の口だけを撮るのは無理でした。(写真に写っているのは私たちではありません。)
思っていたよりも大きく、重たそうな顔でした。皆が手を入れる部分はツルツル(笑)
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手があることを確認してから再びヴァチカンへ。
途中車内から「サンタンジェロ城」が見えました。139年にハドリアヌス帝の霊廟として建立。
15世紀にヴァチカン宮殿と結ばれ、教皇の避難場所となったそうです。お城と言うより要塞みたいですね。
現在は国立サンタンジェロ博物館になっています。橋の上の彫刻もすごいですねぇ。ムキムキ
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ヴァチカンに入り、「サン・ピエトロ大聖堂」へ向かいます。
この大聖堂はカトリックの総本山で、1984年に世界遺産に指定されました。
十二使徒のうちの一人である聖ペトロ(サン・ピエトロ)の墓の上に建立。
4世紀に建てられ、16世紀に、ブラマンテ、ミケランジェロ、ラファエロ、ベルニーニなどの巨匠が着手し、
120年もの歳月をかけて完成したものだそうです。
バルコニーは9つありますが、新法王選出時は中央のバルコニーから発表されます。最近テレビで見ましたね。
建物の上に立つ聖人像は高さ3mもあるそうです。
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大聖堂の内部は、さすがキリスト教の総本山であるだけに豪華な装飾で飾られています。
天井から入る計算されたような光の筋がとても神聖な雰囲気を醸し出しています。
そして、なんと言っても大きい!すべての規模が大きいです。すべてが見上げるような大きさ。
私の少ないボキャブラリーからは「スッゴイなぁ…」の言葉しか出てきません。
入って右側にある「ピエタ像」は、ミケランジェロ23歳の時の傑作。
キリストの死を嘆く悲哀に満ちたマリアの表情がとても繊細に表されています。
この完成度の高さから、あまりに若い彼が彫ったものではないのではないかと噂が立ったため、
自分の作品にはサインを残さなかったミケランジェロが、後年マリアのたすきにサインを彫ったとの話が残っているそうです。
この像、1972年に暴漢によって一部を砕かれてしまって、それを修復してからは
ガラスの仕切越しの鑑賞になってしまったそうな。残念ですな。
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大聖堂の地下には、2005/4/2に逝去したヨハネ・パウロ2世のお墓があり、現在でもお参りに来る人が絶えないそうな。
地下へ向かう階段には長い行列ができていました。
教皇の執務室への入口を守るのはスイス国籍の衛兵。派手な制服はミケランジェロのデザインだとか。
あんまりかっこよくないなぁ…ピエロに見えるんですけど。
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大聖堂を出て直径約200mの「サン・ピエトロ広場」へ。大聖堂の前に広がる、約30万人を収容できる楕円形の広場です。
中央にはエジプトから運んできた、高さ25.2mのオベリスクがそびえています。
広場を包み込むように造られた列柱回廊の上には140体もの聖人像が並んでいます。
ヨハネ・パウロ2世が亡くなってしばらくは、よくこの広場がテレビで写っていましたよね。
この広い広場が人で埋め尽くされた映像は衝撃的でした。こんな広い所が人で満杯になったのか。そりゃスゴイ。
あのときツアーに来ていた人たちは、ヴァチカンに入れないどころか、ローマ市内にはいることすら難しく、
何組かに分かれてタクシーを使って市内入りしたとか。
テレビで見ながら、自分たちが行くまでにコンクラーベが終わってくれぃと思っていたものです。
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ヴァチカンをあとにして、街の中心を通るコンドッティ通りを抜け、コルソ通りとの交差点で少々のフリータイム。
正面に「スペイン広場」が見えます。
ここでまず向かったのが、関西弁の現地ガイドさん(日本人です)に「FIAT Pandaのミニカーが売ってる店」を聞き、
教えてもらったおもちゃ屋。
そこで無事に姉へのお土産を手に入れたあと、スペイン広場に向かいました。
ローマの休日で有名になったこの広場と階段は、現在は飲食禁止。オードリーのマネをしてジェラートを食べることはできません。
広場には17世紀に造られた「バルカッチャの噴水」があり、きれいな水が湧きだしていました。
階段の上から撮った写真にチラッと写ってますね。
ここの水を飲んでいる人がたくさんいます。私は、飲んでいる人がいるなら飲めるだろう、って考えなので、
ペットボトルに入れて飲んでみました。冷たくてとても美味しい水でしたよ。
あとで知ったんですが、ここの水はトレビの泉と並んで美味しい水として有名な噴水なんだそうです。
飲んでおいてよかった。もちろんお腹は大丈夫でしたよ。
実はここで、お腹ではなくカメラの調子がすこぶる悪くなりまして、結果写真がほとんど撮れていません。
撮りたいものはたくさんあったんですが、カメラが動くようになったときにはすでに集合時間(涙)。また来よう。
ちなみに日本で一般的に「スペイン階段」と呼ばれている階段は、正式には「トリニタ・ディ・モンティ教会の階段」と言い、
18世紀に建設されたものです。
今回その教会は修復中。大きな広告がかかっていました。
炎天下、この階段を上るのはなかなか大変でした。思っていたよりも長かった。
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そして夕食のレストランへ。今夜はカンツォーネを聴きながらの食事です。
メニューは、フェトチーネ、ローストポーク、アイス。テーブルにあった赤と白のワインでいただきます。
陽気な曲と圧倒的な声量で歌われる歌で会話もままなりませんが(笑)、
ここまで共に行動してきた人たちとの最後の時間をとても楽しく過ごすことができました。
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今日ですべての観光が終わりました。長いようで短かった。まだまだ見足りない気持ちです。
今夜はワインをたっぷりいただきました。いい気分でお休みなさい。
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